現場日記:A様邸(部分リノベーション)【進行中】1月11日更新

【物件データ】
■所在地 :仙台市青葉区
■種別 :マンション
■専有面積:98.4㎡
■建築年:2002年
こんにちわ!
設計の菅野です。
今回はA様所有物件のリノベーション。
築浅という事もあり、フルリノベーションでは無く2部屋残す形の部分リノベーションです。
改装して新たに設ける部屋はLDK・エントランス・奥様のワークスペースとご主人様のワークスペース兼寝室。
洗面やトイレ、UB等水廻りも更新していきます。
今回、マンションの規約上壊せない壁や、一部の間仕切が構造壁(躯体壁)になっているという事もあり、大幅に間取りが変えられない所ですが、キッチンレイアウトや内装仕様で印象をガラっと変えようという所から、打ち合わせがスタートしました。
テイストは色々悩まれるものの、A様ご夫婦の一貫したコンセプトとしては、
「住宅っぽくしたくない!生活感を無くしたい!かっこいい家がいい!」
(私のパースがどうしても住宅寄りで、上手く再現できないのが残念なのですが・・・)
住宅としての住みやすさや使いやすさは保ちつつ、デザイン面で店舗の様な思い切ったテイストも取り入れつつ、A様と一緒に何度も悩みながら今の形にたどり着きました。
A様が展開図を元に制作されたスタディ模型①
A様が展開図を元に制作されたスタディ模型②
今回の打ち合わせで感動したのが、A様がお渡ししている平面図と展開図を元に模型を製作された事!
展開図とは壁を正面から見た時の図面で、打ち合わせ資料として作図するのですが、
実は平面図の上に展開図の壁を建てると実は模型っぽい物が出来上がるのです!
菅野、模型製作に明け暮れた学生時代を思い出し、初心に帰りました。
今のA様のお住まいが遠方という事もあり、リモート中心のお打ち合わせでしたが
モニター越しでご説明しづらい所もこの様に形にして下さって大変助かりました!
前置きが長くなりましたが、工事ブログスタートです!
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【before】
解体前の様子。
今回の物件は、築浅かつ今まで賃貸に出されていたという事もあり、しっかりメンテナンスをされていてとても綺麗な状態でした。
窓も多くて日当たりも良好、とても素敵な物件です。
ただ㎡数の割にリビングが少し手狭かも?
和室やサンルームと部屋数も多く、3人+わんちゃん1匹暮らしには少し勿体ない間取りでした。
リノベーションで設ける事も多いサンルームですが、リビングから洗濯物が見えるのが嫌な方にとっては不要なスペース。
サンルームスペースもLDKに上手く取り込みたい所です。
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2023/11月中旬~
Ⅰ.解体
今回は残す箇所も多いので、細かく解体箇所を指示しながら作業を進めていきます。
解体2日目にしてこのゴミの量!
今回も廃材はしっかり分別していきます。
解体4日目。
大分隠れていた内部が見やすくなってきました。
解体が終わるとすぐ大工さんが乗り込む為、解体中もちょこちょこ現場に出向いていって
下地の状況確認や寸法取り→図面を修正していきます。
ほぼ解体が終わっている4日のメイン作業は床材撤去。
今マンションで主流になっている直貼りフローリング(接着剤で床スラブに直接貼るフローリング材)の撤去が実はなかなかやっかいな作業。
床を組む場合はざっくり撤去すればいい床材ですが、今回は同じ直貼りフローリングで施工し直す為、スラブに付いた床のクッション材まで丁寧に削り落とす必要があります。
ガリガリガリガリ・・・
今回も全然剥がれない・・・!
全然進まないーーなんてぼやいている職人さんを励ましつつ(励ます事しか出来ずすみません!)
見守ります。
2日間、計7人がかりでなんとか削り落としました。
解体後↓
この眺めを見ると、フルリノベーションと変わりません。
さすが築浅!
断熱もしっかり吹いてあり、とても良い状態!
水廻りだけ排水管が転がせる様にスラブが下がっています。
確認していた竣工図面とスラブの段差状況が異なり、計画を何か所か修正する必要が出てきました。
既存の配管状況。
かなり遠回りして排水が振ってあったので、今回は珍しくルートが短くなりそうです。
和室とサンルームを解体するとかなり広い!
今回元和室の一部とサンルームをLDKに取り込む計画なので、視覚的にもかなり空間に広がりが出そうで楽しみです。
解体後、リモート解体検査を済ませ、いよいよ本工事スタートです。
(続きます)